2011.12.05 メールマガジンにて公開

コンサル時のメモ

1.ある企業を救った一枚のメモ。もう数年前になりますが、僕がコンサル業務をメインに
行っていたころ、ある企業の方から相談を受けました。

細かい状況は割愛しますが、要するに漠然とした
どん詰まり感に悩まされていた企業です。

とても勉強熱心な経営者の方で、たくさんの本を読み、
そしてたくさんの実践をしていました。

しかし、結果が伴わない。

何となく、空回りが続いている感じで、いよいよ
頭を抱えてしまったというのです。

僕のことは知り合いから聞いたらしく、とりあえず
面通しも兼ねて食事をしながら話を聞くことにしました。

その食事の席で、ぱーっと書いたメモが、これです。

http://www.masterclasstrilogy.com/neye/memo_con.pdf

今となっては特に目新しいことを言っているわけでは
ないのですが、当時としては極めて画期的だったと
その人からはお褒めいただきました。

マーケティングの本や経営の教科書が教えていることとは
全く異なる概念だったからでしょう。

「霧が晴れた」

と興奮気味に言われたのを今でも覚えています。

実際、このメモの内容を彼なりに落とし込んで始めた事業は
長く暗い閉塞感を打ち破り、彼と彼の会社を今まで通り
明るい世界へ引き戻す起爆剤となったのでした。

実は彼の会社をコンサルしたのは、それが最初で最後です。

会社の調子が良くなりすぎて、コンサルが必要なくなったから、
という実に単純な理由によります。

ただし、一応彼の名誉のために言っておきますが、
彼はこの1回の食事の席でのコンサルに、ちょっとここでは
書けないような金額の報酬を提示し、うっとうしいほどの
感謝の気持ちを伝えてくれました。

もちろん丁重に断りましたが(食事はごちそうになりましたが)、
そういういろんな出来事があり、僕の中でなんとなく
忘れられないこととして記憶されています。

メモを見ただけでピンとくる人、あまり感じるものがない人、
「字が汚い」ということばかりが気になる人、いろいろ
いるとは思いますが、きっと誰かのお役には立てると思うので、
こうして公開させていただくことにしました。

本当は丁寧に解説したいのですが、当時もこのメモをきちんと
説明し理解してもらうのに2時間近くかかりましたので、
とてもこのメルマガでそれを再現することはできません。

なんとなく雰囲気だけでもいいので、掴んでいただければと
思います。

セミナーではより洗練させた形でお話ししますので、
参加される方は答え合わせのつもりでいらしてくださいませ。

そう言えばこの話を思い出していたら、同時に最近
耳にした二人の女性の会話も芋づる式に思い出しました。

その二人は、どうやら共通の友人の結婚生活について
話しているようで、片方の年上と思しき女性が

「そろそろあの子も結婚して半年だから、旦那と喧嘩する時期かもね」

ということを言っていました。

これだけなら僕の興味を引くことも全くなかったのですが、
その続きが僕の耳をとらえてしまいました。

「うちは喧嘩一切なかったけどね、だって一緒にいないから。」

と。

そして聞き役の女性は

「なるほどーさすがですねー。」

というよくわからない相槌。

これは何気ない女性同士の会話なのでしょうが、
僕はふと、ビジネスや人生に当てはめて聞いてしまったのです。

これをビジネスに当てはめてみましょう。

A:「そろそろあの子もビジネス初めて半年だから、いろいろ壁に
ぶつかってる頃かもねー。私は壁なんかぶつからなかったけど、
だってビジネスはじめてないから。」

B:「なるほどーさすがですねー。」

・・・実に滑稽ではないでしょうか。

全くそんな馬鹿な人間いるのか、と思うかもしれませんが、
僕の経験上、お金を稼ごうとしているのに稼げない人の9割以上は、
この手の問題を抱えています。

お金を稼ぎたいと思いながら失敗を必要以上に恐れ、
敵視している人は、自分はこういう滑稽な人間なんだ
ということをまずは理解すべきです。

先にお話しした経営者の方は、失敗ばかりしていました。

失敗ばかりしていたということは、裏を返せば挑戦ばかり
していたということです。

よく言われることですが、

「深くしゃがんでエネルギーをたくさん溜めた方が高く飛べる」

と。

だから、僕がぱーっと書いたメモから、何かをつかみ、
起死回生の一打を放つことができたのでしょう。

必要なのは資金でもなく、最新のマーケティングノウハウでもなく、
斬新なアイディアでもなく、ほんのちょっとしたきっかけだった。

何も挑戦せず、何も失敗していない人であれば、
「ふーん」で終わっていたと思います。

もしかしたら、その方が僕のコンサルフィーは増えたかも
しれませんが。

ビジネスに限らず、人生のあらゆる局面で僕はこういう人を
見かけます。

もったいないなあ、と思います。

「失敗はよくないこと」という価値観に成り立っている
学校教育にその原因のすべてを求めるのはおかしいのでしょうが、
何とか、各自で打破してもらいたいブロックの一つです。

メモ公開するだけのつもりが、ちょっと長くなってしまいました。

もういい加減眠いのに。